今日は、オールGesualdoでした。まずは、4声のGagliardaとSalmi delle
compieteの2曲。ちらりとGesualdo風味な箇所も出てきますが、全体的にかわいい曲だったり、普通にきれいな曲でした。
それから、5声のSacrae Cantiones s Erstes Buch、Mentre Madonna il lasso fianco
posa、Moro lasso,ai mio
duoloの3曲を。最後の曲は、時間切れで最初の9小節までしか進めませんでしたが、この時代によくもまあ、こんな曲をと思わされる斬新さが面白かったです。歌での演奏を聴くと、あまりにも、さらりと滑らかに流れていくので聞き逃しがちですが、ガンバでゆっくりと音を拾いながら弾いてみるとその特異さ(?!)がよくわかります。
今回も演奏会用候補曲として、2曲を試奏してみました。Orlando Gibbons(1583年12月25日受洗 - 1625年6月5日)のFantaziaです。[31][32]いずれも d-moll 6声。
[31]は、分かり易くて弾きやすい感じ、[32]は変化に富んでいて弾く分には楽しいですが、聴く人にとってはどうなんでしょう?!かなり完成度を上げないと、聴かせられるレベルにはならない感じです。
上3部、下3部に分かれて、下3部がカデンツに入って最後の終止の音が休符になる箇所が2つあるのですが、1回目は全く音の無い状態になるので、その音を想像させるように、前の音をいっぱいまで延ばしてふっと途切れさせる、2回目は上3部に終止の音が引き継がれ、かつ新しいフレーズが始まるので、音を受け渡すように注意しながら練習しました。
次回の演奏会用候補曲として、John Jenkins(1592〜1687)のFantaziaを2曲やってみました。[4][7]いずれも h-moll 6声。
適度な(匙加減が微妙な所ですが)集中力をもって、他のパートに耳を傾けつつ、自分のパートは拍感を大切に、テーマのフレーズが回ってきたらしっかり弾く、という事に注意しながら、1曲を3つに分割して合わせていきました。
初見で合わせてみた感覚としては、[4]のほうが曲が分かりやすく、弾くに易しい感じでした。
4人で色々な曲を合わせて楽しみました。
まずは、Kさんが声楽曲を聴いて気に入ったという曲をガンバでやってみました。Josquin de Prez: Mille Regrets,
Heinrich Isaac; O Welt, ich muß dich lassen 曲はきれいだけれど、コンソートとしてやるには曲が簡潔すぎるかも… 歌として聴く方に軍配です。
5声の曲なので1声部抜きで、C.Gesualdo/SE PER LIEVE FERITA を復習しました。わりとすんなり通るようになりました。問題は譜めくりです。練習では、4ページずつ分けて弾いているので何とかなりますが、通して弾くならパート譜を作る必要がありそうです。
後は、譜面がたまたまあった4声の曲という消極的理由で、Cypriano de RoreのAncor che col partire, Ben qui si mostra'l ciel, Non gemme,on fin oro の3曲をやりました。
C.Gesualdo/SE PER LIEVE FERITA(5声)。
歌詞の意味とフレージングを考えながら、前半21小節まで練習しました。
アンサンブルをするのに大切な事は、①人の音をよく聞くこと。全パートを聞くのは難しいので、とりあえず自分の上下のパートの音は追う。②テーマが各パートに重なり合いながら出てくるので、次に出る人に受け渡す気持で音の切り方に注意する。③カデンツ部分では音を収める。④拍の表・裏を意識して、ボウイングのUP・down、どの位弓を使うかをあらかじめ考えておく。等々、少しずつ実践していきました。
3人だったので久々に3声の曲をやりました。
最初は、腕ならしにThomas Lupo
のFantasie。数年前に何度も合わせた曲ですが、やっぱりいつ弾いても良い曲だと思います。音の重なり具合が本当に美しいです。続いて、Giovannni
BassanoのFantasia 歌詞付きの歌なんだろうと思われる曲で明るく楽しい感じですが、軽く流しておしまいにしました。(曲が今ひとつ(~_~;;)
後半は、Gibonsに挑戦しました。No.1 Fantasia
。曲はカッコいいし、弾いて楽しいはで、初見でやるには少し難しめですが、頑張りました。時間切れで、後半1/4が消化不良で終わったのが心残りですが、また合わせてみたい曲です。
メンバーがコンソートの会で受講した5声の課題曲を復習しました。作者不詳の“Der Ritter Mascharada oder Crabbe Schaw”“Rose im Frühlinge oder Prim Rosen”“Pavane”の3曲です。
1曲目は、前半 2+2+2 :‖: 2+1+4 :‖: 小節に分けられるフレーズとアウフタクトに注意しながら、後半4/6拍子に変わるところは、拍感に留意しながら、カデンツはヘミオラを意識するようにして練習しました。
2曲目は16分音符の弾ける速さで全体のテンポが決まってしまうので、この弾き方を主に練習しました。肘や手首を動かさないで中指の移動だけで、16分音符が弾けるように、最初は同じ音の連続で、次に同じ弦の別の音を増やして、それから移弦も加えて音階へと練習していきました。
3曲目は比較的易しかったので、いかにもルネサンスっぽい和声を楽しみながら、さらっと(?)弾くことができました。
最初に新しい曲を試してみました。6声のJ.Jenkins/Fantazia [4][7]の2曲です。弾きやすい調性で細かな音符の少ないものとの事で、何とかなりそうな感触でした。6人で合わせるのが楽しみです。
今日のメインは、C.Gesualdo/SE PER LIEVE FERITA。後ろのほうから、歌詞の意味・フレーズを調べながら少しずつ合わせていきました。詩の音節と意味が弾き方の指針になるので、こうして曲を分析しながら弾いてみるのは興味深くて楽しかったです。前回弾いてみた時は、どんな曲かさっぱりわからなかったですが、今日の練習で、IO TACERと比べると和声は素直(?)だし、きれいな曲だと思いました。
前半は、C.Gesualdo/IO TACER。だいぶ曲にも慣れてきて、縦のラインも揃うようになりました。和声の面白さを味わう余裕も出てきたかな、というところです。
後半は、C.Gesualdo/SE PER LIEVE FERITAをやってみました。IO
TACERよりは、明るい雰囲気で、ところどころきれいな響きも聞こえてくるのですが、曲想がつかみにくくて、私には旋律がよくわかりませんでした(汗) タイトルを翻訳機にかけてみたら、IF FOR A SLIGHT WOUNDと出てきました。『傷は浅い』との翻訳もありました。
前半はボウイングの練習をしました。
- 中指の曲げ伸ばしだけで音を出す(弓を水平に保つことに留意)
- 中指は固定し、肘の先導で音を出す
A:弦の上のほうで、弓に圧力をかけないで、できるだけ素早く弓を移動させる(弓先から弓の元まで全弓を使うこと)
B:弦の駒に近いところで、圧力をかけて、弓のスピードはできる限り落とす(弓の圧力を一定に保つ練習)
後半は、W.Lawes/Suite no.1 in C minor FANTASIAを前半の42小節まで何とか通しました。♭3つで、しかも音が飛ぶので運指を考えて、ある程度曲を覚えておかないと、初見で弾くのは難しいと思いました。
C.Gesualdo/IO TACERを前半、後半に分けて練習しました。途中色々あっても、何とか通せるようにはなりました。皆で音を聞きながら合わせるようにすると、Gesualdo特有の和声の面白さにハマって、メンバー間ではちょっとしたGesualdoブームとなっています。
C.Gesualdo/IO TACERの前半部分を練習したとのことです。
4人でしたので、J.Jenkins のファンタジアNo.1を少しずつ区切りながら練習しましたが、誰かがカウントしないとずれてしまい、なかなか難しかったです。
W.Lawes/Suite no.1 in C minorを練習したとのことです。
3人でしたが、5声のC.Gesualdo/IO TACER の後半部分をじっくりと。
気晴らしに、T.lupo/ 3本のバスのためのファンタジア をやってみました。
前半は、ボウイングの基礎練習をしました。
弓の持ち方は、今までは毛の部分が中指第二関節の上に来るように教えられてきましたが、親指と中指の間あたりまで深く構える人も多くなってきているとの事。特に低音を弾く時は、このように構えた方が音の立ち上がりがくっきりするという理由からのようです。
という訳で、今日は弓を深く構えて、親指・人指指を放して中指一本の移動だけで音を出す訓練をしました。弓先3〜4センチを中指の移動だけで4往復を全ての解放弦で行うものです。普段中指を使って弾いているつもりでも、実は手首を使いすぎている可能性もあるので、それを排除するための練習でした。
後半は、C.GesualdoのIO TACERO を歌詞のフレーズにそったアーティキュレーションで各々が弾いてそれを少しずつ重ねていきながら練習しました。他パートとの絡みとか、和声の進行とか、歌詞の意味とか、分析しながらじっくり練習したので終わりからの17小節分までしか進めませんでしたが、曲を通すことに終始するよりは、ずっと実りある練習になったと思います。
今年の目標は、中指の使い方をマスターする(音を出す直前に手を返す悪い癖を直す)という事で、前半はボウイングの練習をしました。
- UP:中指を曲げた状態から、腕の重みで弓を動かし(肘を使って押すのではない)だんだんと中指を伸ばしていく。中指が伸びきっても、音が抜けないように圧力をかけたままにして、最後は減速して弓を止める。《この段階でそのままスタートすればdownのボウイングが始められる状態としておく》
- down:UPと逆の動きを、今度は中指を曲げていきながら行う。《音を止めた時、中指はしっかり曲がっており、そのままUPの動作に入れるようにしておく。
- 肘や手首は、動かすのではなく中指の動きに連動して動くもの。短い音の場合、特に中指の曲げ伸ばしが忙しいし疲れるが、肘主導で楽をして弾かないこと。
後半は、Gesualdo:IO TACERO を練習しました。今回は、①ボウイングに注意しつつ、②拍の表裏を意識し、③歌詞の意味を考え、単語(イタリア古語)に沿ったフレージングとなるように弾く、という同時にやるにはパニックになりそうな課題に沿って1フレーズずつ練習していきました。最初の10小節までしか、進めませんでしたが、とても勉強になりました。